みんなの学級新聞

日々の生活

apple pay suica オートチャージ

 wallet アプリに Suica を登録し、view カードをオートチャージ用に設定しました。

 1,000円未満になったら自動で3,000円チャージする設定です。

 

 先程とある飲食店で2,400円分食事をとり、apple pay の suica 機能を使い支払いをしたところ、残金約600円のままオートチャージされません。

 これは不便だ、なんとかならないかと方法を模索しているうちに気付きました。そもそもSuicaオートチャージは、改札に入るときに行われるという大前提を忘れていたのです。お店で使ってオートチャージされるはずがないんですよね。

 とはいえアプリ上で残高が確認でき、しかもその場でチャージできるので、オートチャージを使う必要も減ってくる気がします。私のように、suicaでの支払いはしたいけど、あまり電車を使わない人は念のためご注意を。

 

 以上、備忘録でした。

中学校の給食時間は短い?長い?

 学校給食の時間はどれくらいか知っていますか?

 平成26年5月現在、公立中学校の給食実施率は96%、つまりほぼすべての公立中学校で給食の時間があると言うことです。料金は一月4,000円程度でしょうか。払わない家庭が多いと、その分を他人の給食費で負担しなければならないため量が減ったり食材が変わったりします。f:id:cocona_sensei:20161008193759p:plain

 学校給食の根拠は"学校給食法"です。「児童及び生徒の心身の健全な発達」や「児童及び生徒の食に関する正しい理解と適切な判断力を養う」ことなどを目的として、学校は給食を提供しています。

 ところで、公立中学校は、昼休みとしての45分間を4時間目と5時間目の間に設けています。労働基準法では、「労働者が8時間以上働く場合、45分の休憩を必ず入れる」としているため、それに準じた形になっています。

 では実際、この45分間はどのように使われるかを考えてみます。

  1. 準備
  2. 食事
  3. 昼休み

1. 準備(10分〜15分)

 移動教室や授業延長がない場合を前提として

 ・配膳当番(班で輪番制になることが多い)がエプロン等に着替える

 ・配膳室にワゴンを取りに行く

 ・盛付班6人と配膳班6人が協力し、給食や牛乳を配っていく

 ・40人分が揃い次第、給食委員が「いただきます」

 

2. 食事(15分)

  報道委員の流す音楽を聴いたり、クラスメイトとの会話を楽しみながらの食事。食育の観点から"残食ゼロ"という目標を掲げる学校も多い。

 この後の昼休みを多く取りたい場合、この時間内に全員で片付けをクラスがほとんど。

 

3. 昼休み(15分)

 思い思いの時間を各自が過ごす。5時間目が移動教室の場合は、休み時間中に移動したり着替えたりしなければならないためこの時間は削られる。

 

 このように、齢わずか13〜15歳の中学生は分刻みで自分の時間を過ごしています。そう、子どもはとっても忙しい!ですが、大人だってとっても忙しい!わけです。

 この夏休みにタニタ食堂に行く機会がありました。そこでは健康を考慮し、”食事は20分をかけて食べる”ことが推奨されており、各テーブルにタイマーが置いてありました。

 実際測って食べてみると、意外と長く感じます。早食いが習慣化してしまっている人は多いのではないでしょうか。特に一人暮らしの方は10分以内に食べきってしまうこともあると思います。20分は、長い。

 となると、給食での15分間の食事は、現代社会においては比較的適正なのではないでしょうか。

 

 ・・・そんなわけはありません。もっと食事の時間を増やしてあげるべきです。実際意見箱に届く子どもからの意見にも、そのような訴えもあります。

 しかしそれを実行してしまうと、カリキュラム上どこかにガタがきます。土曜授業を増やすか、始業を8時もしくは就業を16時30分にする必要がでてきます。

 昔と今の違いは、授業数の違いです。今の学校生活はゆとりがないんです。ギチギチに詰め込まれ、さらに部活動もあり、子どもは圧殺されています。

 ”ゆとり教育”という言葉がもてはやされた時期もありましたが、学習内容ではなく、時間的なゆとり教育の重要性が議論されるべきではないでしょうか。

スタバの満足度アンケートシート(通称:当たりシート)

 1/1500程度の確率とも、1日に2枚のみとも言われるスターバックスの当たりシートの存在をご存知でしょうか。

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 ドリンク等を購入すると、時折このように長いレシートが出てくることがあります。このレシートにあるQRコード、もしくは下記リンクにアクセスし、以下のアンケートの入力を行うとトールサイズのドリンクが一杯無料でもらえるというものです。

Starbucks Customer Voice

 

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 アンケートに答える時間は実際5分もかかりません。コーヒーを飲みながらのんびり答えるだけです。答えた後は下記の写真のようにドリンク引き換えIDが表示されます。

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 これをボールペンでレシートに記入して会計に見せるだけで、トールサイズのドリンクが無料でいただけます!

 さて、週末はこれでカンタロープメロンフラペチーノをもらってこよっと!

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Bunker ring は iPad pro 9.7 inch のスタンドとして使えるか。

 iPad pro を寝っ転がりながら、ゴロゴロ布団で使いたい。料理中クックパッドを見るために立てかけておきたい。いつでも両手を空けておきたい。スマートカバー等は使いたくない...。こんなお悩みをお持ちの方は少なくないはずです。

 

 そしてこう思い至ったはず。

 そうだ、バンカーリングがあるじゃないか!

 と。

 

 ...ですが、iPadでバンカーリングは使えるかどうか、これがわかりません。iPhone 6plus などで大活躍しているこの商品、「iPadでも使える」というキャッチコピーは確かにあります。とはいえ「iPadでもiPhone同様にスタンドとして使える」とは書いていないのです。

 

 

 バンカーリングは非常に便利です。iPhoneの裏側に取り付け、中指等を入れて操作中に後ろから支えることができます。さらにリングの角度を変えればスタンドになります。

 落下防止という意味で後ろから支えるなら、もちろんiPadでも使えます。ですがiPadは基本的に両手で使うものなので、真価を発揮するのはiPhone(6plusサイズ)を片手で操作する時でしょう。

 ただ、スタンドとして利用するならiPadはバンカーリングには大きすぎる気がします。

 店員さんに聞いてみても、「わかりません」という回答が多いものです。もしかしたら"バンカーリングiPadのスタンドとして利用する"という考え方は意外とニッチなものなのかもしれません...。

 

 というわけで検証してみます。

 

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 ipad pro を購入しました。これで動画視聴や読書が捗ります。apple pencil も購入。smart keyboard は買いません。その用途であれば 12 inch Macbook の方が使用感は上です。重さもほぼ同じになってしまいます。

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 さて、問題のバンカーリングを早速装着してみます。

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 今回はスタンドにして立たせることが目的なので、端っこの方に寄せて取り付けます。まずはiPhoneと同じように、リングをiPadの向きと平行にしてから試します。ドキドキ。

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 ダメでした。ペタンと閉じてしまいます。逆向きにしても同じ結果でした。リングの向きが平行だと、自立できません。

 というわけで向きをiPadと垂直に変更し、再チャレンジです。

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 ダメでした。バランスとしては最悪です。自立どころが、ゴロンと倒れてしまいます。基本的にリングの安定性というよりも、強度の問題です。

 

 結論:バンカーリングiPad用のスタンドとして機能しません。

 

 とはいえ、それがわかったところでiPadをゴロゴロしながら使いたい気持ちは変わりません。そしていろいろなスタンドを探してみましたが、スタンドってなかなかに高価ですね...。しかも調節できないタイプのものが多くて...。

 そんな中、美術室掃除を手伝っている時にふと閃きました。そうだ、イーゼルだ。小さいイーゼルが100円均一で売っていたはず。

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 実際に使ってみると、スタンドとして立派に機能します。もちろん後ろの部分をいじることで角度の調節も容易です。これがあればゴロゴロライフを送ることができそうです。

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 もちろん布団脇に立たせることも容易です。

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まとめ

iPad Pro 9.7inch ではバンカーリングはスタンドになりえない。

②スタンドは100均のイーゼルが丁度良い。

 

 ご参考になれば。

保護者会ー学級懇談会でのアイスブレイク

 初対面での挨拶やグループワークでの第一声、緊張しますよね。上手くやる方法を備忘録として残します。

 学級懇談会でもそうですが、教師はもちろん、保護者も緊張しています。一番多いのが、教卓を挟んで保護者と教師が向かい合ってしまうパターンです。お互いに教卓という壁を挟む形なるので、落ち着いて質疑応答ができますが、物理的にも心理的にも距離があいてしまいます。やはり教卓の外に出て、できれば同じ目線で話したいものです。

 初対面や、緊張下で「心の垣根」を越える方法の1つ。アイスブレイク。

 

アイスブレイク

  • コミュニケーションを通したゲームの一種。
  • 話のきっかけ作りになる。
  • 共通点が見つかることもある。
  • 知らない人同士でも盛り上がれる。

 

 知らない人同士でも盛り上がれ、いつの間にか話しやすい環境が出来上がるという良いこと尽くめのコミュニケーションツールです。用意は何もいりません。声と体があればできます。

 

ゲーム紹介

①「楽しみですねぇ」

 □所要時間:3分

 □必要人数:4人程度(班活動)

 □やり方:

  ・週末や次の連休で楽しみにしていることを1人が話す。

  ・残り3人は最後まで聞く。

  ・聞いたら、せーので「それはそれは、楽しみですねぇ!」と

   全力の笑顔で発言者に語りかける。

  ・人数分回していく。

  例:A「週末は...何もないです(笑う)コーヒー飲んでゆっくりします。」

    BCD「それはそれは、楽しみですねぇ!」

 

②「High-5」

 □所要時間:3分

 □必要人数:大勢

 □やり方:

  ・席を立って歩き回る。

  ・目が合った人とハイタッチしてから名前と趣味だけの自己紹介。

   ※制限時間と目標人数を設定すると、能動的に動きやすい。

 

③「BANG!!」

 □所要時間:5分

 □必要人数:2〜6人

 □やり方:

  ・右手でOKサインを作る(親指と人差し指で輪を作り、残り3本は伸ばす)

  ・左手はピストルを作る(フレミングの法則の中指を畳んだ状態)

  ・左手のピストルの先端を、右手のOKの輪に向ける。

  ・「BANG!!」の合図で左右の手を入れ替える(右手でピストルを作る)

   ※「BANG!! BANG!!」などと連続で合図を送ると白熱する。

  ・自分の両手で1分程度練習してもらう。

  ・近くの人と向かい合い、相手のOKの輪に対し、自分のピストルを向ける。

              相手のピストルに合わせ、自分はOKの輪を作る。

  ・「BANG!!」の合図で向かい合った相手の左右の手と、役割を入れ替える。

  ・4人組を作り、左手はOKサイン、右手はピストルを構える。

  ・その4すくみの状態で、「BANG!!」を行う。

 

④「キャッチ」

 □所要時間:5分

 □必要人数:2〜6人

 □やり方:

  ・隣の人と向かい合う。

  ・右手はピストルを作り、腕を伸ばし相手に向ける。

  ・左手は相手のピストルをつかむ準備をする。

  ・「キャッチ!」の合図で右手は逃げ、左手は相手のピストルを掴む。

  ・お互い左右を入れ替えて再度「キャッチ!」

  ・4人組で4すくみを作り、「キャッチ!」を行う。

 

⑤「キャッチボール」

 □所要時間:3分

 □必要人数:8人以上

 □やり方:

  ・全員で比較的大きめな円を作る。

  ・1人に仮想のボールを渡す。

  ・誰かにアイコンタクトを送り、仮想のボールを投げ、受け取ってもらう。

  ・何回か繰り返す。

  ・仮想のボールをもう一個輪の中に入れる。

  ・何回か繰り返したら、3つめの仮想のボールを入れる。

 

 学級懇談会開始前の、短時間でできるアイスブレイクに絞っての紹介でした。というのも、あまり長いことや複雑なことをして会議自体が押してしまうと本末転倒なので気をつけなければなりません(笑)

 教育という目標に置いて、保護者と教師はともに歩む仲間です。和やかなムードで懇談会を迎えたいものです。その方が壁のない、率直な意見を交換し合えますからね。

マスクを外さない中学生

今回のテーマは、"卒業式"と"マスク依存症"です。

 

 "マスク依存症"とは"不安障害"の一種で、「人からどう思われているか」「他人から風邪などをうつされてしまうのではないか」ということを過度に不安がるものです。

 もちろんマスクは感染症の予防にはつながります。流行病のインフルやウイルス性胃腸炎飛沫感染するので、授業中ペアワークを行ったり、給食で隣の人と向かい合うことの多い教室内でのマスク着用は有効です。防寒にもなりますしね。

 ですが、逆を言えばマスクの表面にはウイルスが付着する可能性は大いにあるのです。もっといえば机上などはウイルスまみれです。注意しても手洗いうがいをしない子どもは多いですからね。そんな状態で給食時などにマスクを一度外し、机の上に置いたりポケットに突っ込むと、マスクをつける意味がなくなってしまうのです。マスクは使い切らなければなりません。一度外したら、新しいものを使わないと意味が極めて薄いのです。

 

 普段子どもと接する中で感じるのは、予防目的ではなく顔や表情を隠すことを目的にマスクをつけている子どもの方が多いということです。原因は大きく分けて以下になります。

 

  1. ニキビなどが多い。
  2. 自分の顔に自信がない。
  3. 他人からどう思われているか気になる。

 

1. ニキビなどが多い

 基本的にマスク依存の子どもはこのパターンが多いです。思春期の子どもにはニキビがつきものです。出来たことのない人はいないのではないでしょうか。1つや2つならいいものの、ぶわっと広がってしまうことも多いです。それらを隠すためにマスクをしています。

 そのような子はおでこにもニキビが広がっていることも多いです。そのため前髪も長めにしていることがあります。

 いわずもがな、そのような条件だと患部は蒸れ、余計にニキビが広がってしまいます。鎮めるためには風通りを良くして清潔にすることが一番なのですが、一時的とはいえ思春期の子どもには難しい選択なのでしょう。

 

2. 自分の顔に自信がない。

 団子鼻、顔が大きい、歯並びが良くない等、思春期は気に入らないことが多い時期です。大人から見れば、それらは個性です。ですが子どもから見ると、時には自殺してしまうほど重大なことです。

 特に漫画やアニメ、ドラマの主人公は美男美女ばかりです。思い描く"憧れ"と自分の顔とのギャップに打ちひしがれることもあります。もしくは他人と比較し、「自分はなんて醜いんだろう」と沈んでしまい、「こんな顔なら隠してしまえ」となることもあります。

 また、笑って崩れた自分の顔=表情が嫌い。という場合もあります。マスクをつければ表情は見えなくなりますからね。

 

3. 他人からどう思われているか気になる。

 上記2つともつながりますが、総合的にここに行き着くのではないでしょうか。いわゆる、"醜形恐怖症"というものです。これが行き過ぎるとマスクを取った時も能面のような顔になっていまっている場合があります。そしてマスクなしでは不安で生活できなくなってしまいます。夏でもマスク、部活中もマスク、発表時や全体合唱のときもマスクです。"表情を見せることが、恥ずかしい"のです。

 

 さて、卒業式のシーズンです。卒業証書授与式でもマスクは外しません。式典ではむしろ目立ちますし、せめて証書授与のタイミングだけでも外せないかと提案しますが、頑なに拒みます。社会通念上のマナーを教える必要もあるので、咳が止まらない場合はハンカチの使用も勧めます。どうしても咳が止まらないほどの重症なら、保健室や校長室で証書を渡す特別措置も取れます。ここまで説明しても、マスクは外しません。

 言わずもがな、式典でのマスク・サングラス・帽子の着用はマナー違反です。それは何故か。もちろん敬意を払うべきであるからです。卒業式に関して言えば、育ててくれた保護者、ともに高め合った友人、送ってくれる後輩たち、そして学び舎へです。

 ここまで説明しても外さないのは、本人の依存度の高さもしくは強い意志、あるいは教員の指導力不足があるのかもしれません。まだまだ精進が必要です。

 

 ところで、マスク依存症の治し方ですが、学校だけで治せるものではありません。家庭・地域と協力して行う必要があります。いろいろな場所で連携し、声を揃えてマナー教育を行い、外すタイミングを増やす=抵抗を減らしていくことが求められます。

 表情や口元の動きは、良好なコミュニケーションを取り、良質な人間関係を作るには不可欠です。メールやSNSで人間関係が希薄になっている今こそ、対面でのコミュニケーションスキルの向上が求められます。

中学生にスマホを持たせる際の約束事

 小学6年生のお子さんが「スマホを持ちたい」「みんな持ってる」「持ってないとハブられる」「お母さんは自分の子どもがいじめられてもいいの?」「悪い人に襲われたときどうしたらいいの?」と言ってきたら、どう返答しますか?

 

 今回の記事は以下をテーマに書いていきます。

  • 中学生のスマホ所有率
  • 無料通話型アプリSNS利用により巻き込まれる問題
  • 家庭内での決まりごと
 

 冒頭にある"子どもの脅迫"、これは馬鹿になりません。親の弱みに付け込んだ、非常に恐ろしい作戦です。もちろんこれはお子さんが考えた脅迫ではなく、すでにスマホを持っている友だちからの入れ知恵です。親なんてちょろい、と教室では笑っています。

 

中学生のスマートフォン所有率

 これは地域の実態にもよりますが、平均的に中学一年生で30%ほどです。ですが、タブレットを含めると約60%にまで跳ね上がり、SNSや無料通話型アプリのアカウント所有率となると約75%となります。中学三年生となると、92%にまで及びます。ほぼ全員が何らかのネット上の繋がりを持っていると言えます。

 そう、LINE等の無料通話型アプリは、スマートフォンではなくPCからでも利用する事ができます。もはや利用禁止を呼びかけるのは無駄で、有効利用や適切な利用法を呼びかける方が建設的です。私のクラスにも、もちろんグループがあります。20人近くが参加しています。私は見る事ができませんが、スケジュールや持ち物の確認等のポジティブな情報が飛び交っているそうです。悪口は別グループ内で行なわれていることでしょう。

 

SNS利用で巻き込まれる問題

 一番問題になっているのが、身体のパーツを写した写真のアップロードです。どんなに注意喚起しても止まりません。友だちと遊びに行った時の集合写真はそこらじゅうで見つかります。ここで怖いのが、自分の写真ならまだしも、友だちが写っている写真も無許可でアップされてしまう点です。

 マナー違反とかそういう話ではありません。プライバシーの侵害です。具体的に言えば、複製権(著作権法21条)、公衆送信権(同法23条)、同一性保持権(同法20条)の侵害に当たります。犯罪です。

 ですが、教室規模でいうと「なんで私が行ってないところにあんたは行ってるの?」「なんで誘ってくれないの?」「これっていじめじゃない?」となり、その後予想される展開としては保護者が学校に相談してくる事となります。娘がいじめられています、と。

 それだけでなく、誘われなかった仕返しとして、その子の写真を無許可で拡散してしまう事例もあります。個人グループから教室グループへ、面白がった誰かが部活グループへ。そこから塾グループへ、さらに他校のグループへ...。もう止まりませんし、消せません。

 

 適正利用を全校集会や特別活動で呼びかけても。県警の方を招いてどのような法律に違反し、どのような処罰を受ける事になるかを説明しても。どのようにして調査され、明るみに出てしまうのかを説明しても、このような事例はなくなりません。

 今の子どもは昔と違い、損得で動きません。快不快で動くことが増えています。おそらく情報やレスポンスの高速化と密接なつながりがあるとは思いますが、それはいつかまた別の記事で。なにこれ面白い共有しよう→画面タップ、この間わずか数秒。いいね等のレスポンスが来るまで数分。この数分すら耐えられない子どもが増えています。

 教員はこれらのことが起こらないように、全力で止めにかかっています。しかし実際は、後始末ばかりしています。当事者を呼び、理由を聞き、謝罪をさせ、画像を消させ(不可能)、反省を促し、その後教室での様子を見守っていく。

 学校外で起こったことを、学校内で解決することは極めて難しく、このループは意味がとても薄い。とはいえ、せめて学校にいる間は落ち着いて教育が受けられるよう、環境を作るだけで精一杯です。

 となるとやはり、地域、ご家庭との連携や協力体制の確立が大変重要になってくるのです。お子さんをネットを通じた犯罪者にしないためには、スマホを買ったり、アプリをDLしたり、アカウントを作る前に、適切なルール作りが必要不可欠なのです。

 

家庭内での約束事

 では実際に私が担当するクラスで行っているアンケート結果に基づき、適切な利用を目的とした"家族とのルール"をいくつか紹介します。このルールがしっかりと守られている家庭の生徒は、加害者にも被害者にもなる可能性は極めて低くなります。

  • 22時〜7時の間は使用禁止
  • フィルタリング
  • 毎週末、親に見せる。ロックやパスワードはかけない。
  • 使い終わったらリビングに置いていく。
  • 自分の部屋では使わない。
  • 知らない人とやりとりを行わない。
  • 自分や他人の写真はアップロードしない。

 これらのルール作りは極めて重要で、子どもに拒否権はありません。これらを約束できないなら、買い与える必要はありません。むしろ、買い与えないでください。買い与えた後で「うるせえ」と拒否するなら、即座に解約してください。消去抵抗は起こるでしょうが、最後まで責任を取ってください。

 

これからスマホを買い与えようとしている保護者の方へ

  私が意識して"買ってあげる"ではなく"買い与える"といっているのは、この記事を読む保護者の方への注意喚起です。お金を払うのはあなたです。子どもを守るのはあなたです。スマートフォンは、ベビーシッターではありません。無責任に放置しないでください。

 中学生になっても、子どもは子どもです。判断能力は、あなたと同じほどありません。自分基準で考えないでください。「そんなこともわからないの?」は通じません。"そんなこともわからない"のです。良いこと悪いことは、教えなければわかりません。教えてあげてください。

 教えるのが難しければ教員に相談してください。"あなたが"お子さんを教え育むことを全力でサポートします。そして一緒に、お互い、責任を持って教育していきましょう。よろしくお願いします。