みんなの学級新聞

日々の生活

新しい"iPad pro”で apple pencil は使えるか?

結論。使える。買いましょう。

 

3/22の発表前には噂になっていましたが、発表で確実なものとなりました。

私を含め、小さい iPad proを待っていた方には朗報です。ようやく気軽に持ち歩けるデバイスで apple pencil が使えます。

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その他

  • "Hey siri"対応
  • 専用アクセサリでSDカードリーダー登場
  • 新色ローズゴールド
  • 9.7inch つまり ipad air2 と同じサイズ
  • 予約開始3月24日、販売開始3月31日

 

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予測変換の問題(いちいち変換候補をタッチしなければならない問題)がある以上スマートキーボードは様子見。でもいまのうちにアップルペンシルは予約した方がいいのかもしれません。

 

保護者会ー学級懇談会でのアイスブレイク

 初対面での挨拶やグループワークでの第一声、緊張しますよね。上手くやる方法を備忘録として残します。

 学級懇談会でもそうですが、教師はもちろん、保護者も緊張しています。一番多いのが、教卓を挟んで保護者と教師が向かい合ってしまうパターンです。お互いに教卓という壁を挟む形なるので、落ち着いて質疑応答ができますが、物理的にも心理的にも距離があいてしまいます。やはり教卓の外に出て、できれば同じ目線で話したいものです。

 初対面や、緊張下で「心の垣根」を越える方法の1つ。アイスブレイク。

 

アイスブレイク

  • コミュニケーションを通したゲームの一種。
  • 話のきっかけ作りになる。
  • 共通点が見つかることもある。
  • 知らない人同士でも盛り上がれる。

 

 知らない人同士でも盛り上がれ、いつの間にか話しやすい環境が出来上がるという良いこと尽くめのコミュニケーションツールです。用意は何もいりません。声と体があればできます。

 

ゲーム紹介

①「楽しみですねぇ」

 □所要時間:3分

 □必要人数:4人程度(班活動)

 □やり方:

  ・週末や次の連休で楽しみにしていることを1人が話す。

  ・残り3人は最後まで聞く。

  ・聞いたら、せーので「それはそれは、楽しみですねぇ!」と

   全力の笑顔で発言者に語りかける。

  ・人数分回していく。

  例:A「週末は...何もないです(笑う)コーヒー飲んでゆっくりします。」

    BCD「それはそれは、楽しみですねぇ!」

 

②「High-5」

 □所要時間:3分

 □必要人数:大勢

 □やり方:

  ・席を立って歩き回る。

  ・目が合った人とハイタッチしてから名前と趣味だけの自己紹介。

   ※制限時間と目標人数を設定すると、能動的に動きやすい。

 

③「BANG!!」

 □所要時間:5分

 □必要人数:2〜6人

 □やり方:

  ・右手でOKサインを作る(親指と人差し指で輪を作り、残り3本は伸ばす)

  ・左手はピストルを作る(フレミングの法則の中指を畳んだ状態)

  ・左手のピストルの先端を、右手のOKの輪に向ける。

  ・「BANG!!」の合図で左右の手を入れ替える(右手でピストルを作る)

   ※「BANG!! BANG!!」などと連続で合図を送ると白熱する。

  ・自分の両手で1分程度練習してもらう。

  ・近くの人と向かい合い、相手のOKの輪に対し、自分のピストルを向ける。

              相手のピストルに合わせ、自分はOKの輪を作る。

  ・「BANG!!」の合図で向かい合った相手の左右の手と、役割を入れ替える。

  ・4人組を作り、左手はOKサイン、右手はピストルを構える。

  ・その4すくみの状態で、「BANG!!」を行う。

 

④「キャッチ」

 □所要時間:5分

 □必要人数:2〜6人

 □やり方:

  ・隣の人と向かい合う。

  ・右手はピストルを作り、腕を伸ばし相手に向ける。

  ・左手は相手のピストルをつかむ準備をする。

  ・「キャッチ!」の合図で右手は逃げ、左手は相手のピストルを掴む。

  ・お互い左右を入れ替えて再度「キャッチ!」

  ・4人組で4すくみを作り、「キャッチ!」を行う。

 

⑤「キャッチボール」

 □所要時間:3分

 □必要人数:8人以上

 □やり方:

  ・全員で比較的大きめな円を作る。

  ・1人に仮想のボールを渡す。

  ・誰かにアイコンタクトを送り、仮想のボールを投げ、受け取ってもらう。

  ・何回か繰り返す。

  ・仮想のボールをもう一個輪の中に入れる。

  ・何回か繰り返したら、3つめの仮想のボールを入れる。

 

 学級懇談会開始前の、短時間でできるアイスブレイクに絞っての紹介でした。というのも、あまり長いことや複雑なことをして会議自体が押してしまうと本末転倒なので気をつけなければなりません(笑)

 教育という目標に置いて、保護者と教師はともに歩む仲間です。和やかなムードで懇談会を迎えたいものです。その方が壁のない、率直な意見を交換し合えますからね。

マスクを外さない中学生

今回のテーマは、"卒業式"と"マスク依存症"です。

 

 "マスク依存症"とは"不安障害"の一種で、「人からどう思われているか」「他人から風邪などをうつされてしまうのではないか」ということを過度に不安がるものです。

 もちろんマスクは感染症の予防にはつながります。流行病のインフルやウイルス性胃腸炎飛沫感染するので、授業中ペアワークを行ったり、給食で隣の人と向かい合うことの多い教室内でのマスク着用は有効です。防寒にもなりますしね。

 ですが、逆を言えばマスクの表面にはウイルスが付着する可能性は大いにあるのです。もっといえば机上などはウイルスまみれです。注意しても手洗いうがいをしない子どもは多いですからね。そんな状態で給食時などにマスクを一度外し、机の上に置いたりポケットに突っ込むと、マスクをつける意味がなくなってしまうのです。マスクは使い切らなければなりません。一度外したら、新しいものを使わないと意味が極めて薄いのです。

 

 普段子どもと接する中で感じるのは、予防目的ではなく顔や表情を隠すことを目的にマスクをつけている子どもの方が多いということです。原因は大きく分けて以下になります。

 

  1. ニキビなどが多い。
  2. 自分の顔に自信がない。
  3. 他人からどう思われているか気になる。

 

1. ニキビなどが多い

 基本的にマスク依存の子どもはこのパターンが多いです。思春期の子どもにはニキビがつきものです。出来たことのない人はいないのではないでしょうか。1つや2つならいいものの、ぶわっと広がってしまうことも多いです。それらを隠すためにマスクをしています。

 そのような子はおでこにもニキビが広がっていることも多いです。そのため前髪も長めにしていることがあります。

 いわずもがな、そのような条件だと患部は蒸れ、余計にニキビが広がってしまいます。鎮めるためには風通りを良くして清潔にすることが一番なのですが、一時的とはいえ思春期の子どもには難しい選択なのでしょう。

 

2. 自分の顔に自信がない。

 団子鼻、顔が大きい、歯並びが良くない等、思春期は気に入らないことが多い時期です。大人から見れば、それらは個性です。ですが子どもから見ると、時には自殺してしまうほど重大なことです。

 特に漫画やアニメ、ドラマの主人公は美男美女ばかりです。思い描く"憧れ"と自分の顔とのギャップに打ちひしがれることもあります。もしくは他人と比較し、「自分はなんて醜いんだろう」と沈んでしまい、「こんな顔なら隠してしまえ」となることもあります。

 また、笑って崩れた自分の顔=表情が嫌い。という場合もあります。マスクをつければ表情は見えなくなりますからね。

 

3. 他人からどう思われているか気になる。

 上記2つともつながりますが、総合的にここに行き着くのではないでしょうか。いわゆる、"醜形恐怖症"というものです。これが行き過ぎるとマスクを取った時も能面のような顔になっていまっている場合があります。そしてマスクなしでは不安で生活できなくなってしまいます。夏でもマスク、部活中もマスク、発表時や全体合唱のときもマスクです。"表情を見せることが、恥ずかしい"のです。

 

 さて、卒業式のシーズンです。卒業証書授与式でもマスクは外しません。式典ではむしろ目立ちますし、せめて証書授与のタイミングだけでも外せないかと提案しますが、頑なに拒みます。社会通念上のマナーを教える必要もあるので、咳が止まらない場合はハンカチの使用も勧めます。どうしても咳が止まらないほどの重症なら、保健室や校長室で証書を渡す特別措置も取れます。ここまで説明しても、マスクは外しません。

 言わずもがな、式典でのマスク・サングラス・帽子の着用はマナー違反です。それは何故か。もちろん敬意を払うべきであるからです。卒業式に関して言えば、育ててくれた保護者、ともに高め合った友人、送ってくれる後輩たち、そして学び舎へです。

 ここまで説明しても外さないのは、本人の依存度の高さもしくは強い意志、あるいは教員の指導力不足があるのかもしれません。まだまだ精進が必要です。

 

 ところで、マスク依存症の治し方ですが、学校だけで治せるものではありません。家庭・地域と協力して行う必要があります。いろいろな場所で連携し、声を揃えてマナー教育を行い、外すタイミングを増やす=抵抗を減らしていくことが求められます。

 表情や口元の動きは、良好なコミュニケーションを取り、良質な人間関係を作るには不可欠です。メールやSNSで人間関係が希薄になっている今こそ、対面でのコミュニケーションスキルの向上が求められます。

給食で育む子どもの食文化と地産地消の精神について

 すでに昨年給食についての記事は書きましたが、今週のブログテーマが"給食"ということでもう少し掘り下げてみます。

 

 添付の画像は先日ひな祭りの日に出てきた給食です。ひな祭りなので、ちらし寿司と桜餅が出てきました。普段の給食は栄養教諭がバランスのとれたメニューを考えて出してくれていますが、年中行事のときはこのように特殊な給食が振舞われることもあります。

 というのも、最近このような食文化が廃れつつある現状があるのです。両親が共働きで、子どもが部活から帰ると夜遅くまで塾、というような生活を送っていると食が適当になっていきます。

 ひな祭りに雛人形が飾られなくなった→ひな祭りでもカップラーメンというように、どんどん適当になっています。さらにそのような家庭では、そもそもひな祭りが何のための日なのかを知らない場合すらあります。

 ためしにクラスでアンケートを取ってみたところ、ひな祭り=女の子の日という認識はあるものの、本来の"ひな祭り=女の子の厄除けの日"という伝統を知らない子は多いものです。

 そんな中、給食で年中行事に即したメニューが出てくると、それらを思い出す良い機会となるわけです。日本の良き伝統、廃れて欲しくないですからね。

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 ところで、添付の写真にある桜餅と鯖の塩焼きですが、皮を食べない子が比較的多いのです。不味いから、ではなく、そもそも食べるという認識がないようなのです。鯖の皮はわからなくもないですが、桜の持ちの葉っぱは、桜の塩漬けなので美味しく食べることができます。柏餅の葉っぱは食べられないんですけどね。

 このように、給食はただ栄養をバランスよく摂るだけでなく、実学を学ぶ場でもあります。また、地域の食材を使うことで地元の名産を知ったり、郷土愛を育むことにもつながります。核家族化が進み、郷土愛が廃れつつある今、いろいろなものを学ぶことのできる給食の価値が高まっているのです。

 

今週のお題「給食」

中学生にスマホを持たせる際の約束事

 小学6年生のお子さんが「スマホを持ちたい」「みんな持ってる」「持ってないとハブられる」「お母さんは自分の子どもがいじめられてもいいの?」「悪い人に襲われたときどうしたらいいの?」と言ってきたら、どう返答しますか?

 

 今回の記事は以下をテーマに書いていきます。

  • 中学生のスマホ所有率
  • 無料通話型アプリSNS利用により巻き込まれる問題
  • 家庭内での決まりごと
 

 冒頭にある"子どもの脅迫"、これは馬鹿になりません。親の弱みに付け込んだ、非常に恐ろしい作戦です。もちろんこれはお子さんが考えた脅迫ではなく、すでにスマホを持っている友だちからの入れ知恵です。親なんてちょろい、と教室では笑っています。

 

中学生のスマートフォン所有率

 これは地域の実態にもよりますが、平均的に中学一年生で30%ほどです。ですが、タブレットを含めると約60%にまで跳ね上がり、SNSや無料通話型アプリのアカウント所有率となると約75%となります。中学三年生となると、92%にまで及びます。ほぼ全員が何らかのネット上の繋がりを持っていると言えます。

 そう、LINE等の無料通話型アプリは、スマートフォンではなくPCからでも利用する事ができます。もはや利用禁止を呼びかけるのは無駄で、有効利用や適切な利用法を呼びかける方が建設的です。私のクラスにも、もちろんグループがあります。20人近くが参加しています。私は見る事ができませんが、スケジュールや持ち物の確認等のポジティブな情報が飛び交っているそうです。悪口は別グループ内で行なわれていることでしょう。

 

SNS利用で巻き込まれる問題

 一番問題になっているのが、身体のパーツを写した写真のアップロードです。どんなに注意喚起しても止まりません。友だちと遊びに行った時の集合写真はそこらじゅうで見つかります。ここで怖いのが、自分の写真ならまだしも、友だちが写っている写真も無許可でアップされてしまう点です。

 マナー違反とかそういう話ではありません。プライバシーの侵害です。具体的に言えば、複製権(著作権法21条)、公衆送信権(同法23条)、同一性保持権(同法20条)の侵害に当たります。犯罪です。

 ですが、教室規模でいうと「なんで私が行ってないところにあんたは行ってるの?」「なんで誘ってくれないの?」「これっていじめじゃない?」となり、その後予想される展開としては保護者が学校に相談してくる事となります。娘がいじめられています、と。

 それだけでなく、誘われなかった仕返しとして、その子の写真を無許可で拡散してしまう事例もあります。個人グループから教室グループへ、面白がった誰かが部活グループへ。そこから塾グループへ、さらに他校のグループへ...。もう止まりませんし、消せません。

 

 適正利用を全校集会や特別活動で呼びかけても。県警の方を招いてどのような法律に違反し、どのような処罰を受ける事になるかを説明しても。どのようにして調査され、明るみに出てしまうのかを説明しても、このような事例はなくなりません。

 今の子どもは昔と違い、損得で動きません。快不快で動くことが増えています。おそらく情報やレスポンスの高速化と密接なつながりがあるとは思いますが、それはいつかまた別の記事で。なにこれ面白い共有しよう→画面タップ、この間わずか数秒。いいね等のレスポンスが来るまで数分。この数分すら耐えられない子どもが増えています。

 教員はこれらのことが起こらないように、全力で止めにかかっています。しかし実際は、後始末ばかりしています。当事者を呼び、理由を聞き、謝罪をさせ、画像を消させ(不可能)、反省を促し、その後教室での様子を見守っていく。

 学校外で起こったことを、学校内で解決することは極めて難しく、このループは意味がとても薄い。とはいえ、せめて学校にいる間は落ち着いて教育が受けられるよう、環境を作るだけで精一杯です。

 となるとやはり、地域、ご家庭との連携や協力体制の確立が大変重要になってくるのです。お子さんをネットを通じた犯罪者にしないためには、スマホを買ったり、アプリをDLしたり、アカウントを作る前に、適切なルール作りが必要不可欠なのです。

 

家庭内での約束事

 では実際に私が担当するクラスで行っているアンケート結果に基づき、適切な利用を目的とした"家族とのルール"をいくつか紹介します。このルールがしっかりと守られている家庭の生徒は、加害者にも被害者にもなる可能性は極めて低くなります。

  • 22時〜7時の間は使用禁止
  • フィルタリング
  • 毎週末、親に見せる。ロックやパスワードはかけない。
  • 使い終わったらリビングに置いていく。
  • 自分の部屋では使わない。
  • 知らない人とやりとりを行わない。
  • 自分や他人の写真はアップロードしない。

 これらのルール作りは極めて重要で、子どもに拒否権はありません。これらを約束できないなら、買い与える必要はありません。むしろ、買い与えないでください。買い与えた後で「うるせえ」と拒否するなら、即座に解約してください。消去抵抗は起こるでしょうが、最後まで責任を取ってください。

 

これからスマホを買い与えようとしている保護者の方へ

  私が意識して"買ってあげる"ではなく"買い与える"といっているのは、この記事を読む保護者の方への注意喚起です。お金を払うのはあなたです。子どもを守るのはあなたです。スマートフォンは、ベビーシッターではありません。無責任に放置しないでください。

 中学生になっても、子どもは子どもです。判断能力は、あなたと同じほどありません。自分基準で考えないでください。「そんなこともわからないの?」は通じません。"そんなこともわからない"のです。良いこと悪いことは、教えなければわかりません。教えてあげてください。

 教えるのが難しければ教員に相談してください。"あなたが"お子さんを教え育むことを全力でサポートします。そして一緒に、お互い、責任を持って教育していきましょう。よろしくお願いします。

公立中学校の先生にチョコを渡す方法

 単純に考えて、チョコは不要物です。授業や部活動において必要ではないもの、特に食べ物を学校に持ち込んではいけません。当然のように指導対象ですし、没収され、保護者へ連絡後に引き渡されます。校内風紀を守るためには必要な措置です。

 ではどうやって友だちなり彼氏なりに渡すか。答えは簡単、一度帰宅してから、プライベートで会えばいいのです。塾で会えるならそこで渡してもいいのではないでしょうか。

 

 さて、タイトルにある教員にチョコを渡す方法は大きく分けて以下の3つ。

  1. 一度帰宅してから、校門の外で出待ちし、先生に手渡す。
  2. 指導覚悟で持ち込み、没収させる。
  3. 学校に郵送する。

 一番受け取ってもらえる確率が高いのは、もちろん"郵送"です。基本的に荷物は事務室を通り、職員室に運ばれます。なので受け取り拒否をすることが難しいのです。以下で各項目の細かい説明をしていきます。

 

1. 手渡しする。

 成功率は低いです。ほとんどの男性教員はプライベートで生徒と関わることを望んでいません。ただ一緒に歩いているだけで、いつのまにかスマホで写真が撮られ、LINEを通じて拡散される時代です。受け取ってもらえる可能性は低いです。

 そもそも、三者面談などで自宅を訪れる際も、お茶などをいただいても飲まないことが多いです。公平性を欠く、と非難されそうな材料は作らないに越したことはありません。

 

2. 没収させる。

 一時的に必ず成功します。が、保護者に返却されます。さらに不要物を持ち込んだという情報は学年職員、および学校の職員全体へ共有されます。当該生徒が1年生だった場合、以降3年間"見守られ"続けます。やめた方が賢明です。

 さらに、そのような生徒が続発するとなると、生徒も教員も大嫌いな"持ち物チェック"をせざるを得なくなります。クラスや学年全体に迷惑がかかりますので、一番お勧めできないプランです。やめましょう。

 

3. 学校に郵送する。

 上記で説明したように、一番現実的です。受け取らざるを得ません。そして返却する手段は、お金をかけて返送するか家庭訪問して手渡しするかの2択です。正規の手段でほぼ確実に渡せる唯一の方法とも言えます。ただ、食べてもらえるかどうかは保証できません。

 子ども目線で考えると、この手段は面倒くさいです。さらにお金がかかります。14日に届くようにするには曜日指定を行う必要も出てきます。ただ、それらを行ってまで渡したいという強い想いを受け取れることと、郵送の仕方を社会体験できたという教育上の意味では大きな意義があります。

 子どもの成長こそ教員が一番望むものです。最高のプレゼントとも言えます。そう考えると、"郵送"が一番の手段ではないでしょうか。

 

4. 別解

 とはいえ、そもそものバレンタインの意味から考えると、チョコを渡すという方法自体が愚策とも言えます。本家に習い、バレンタインカードなり、メッセージを渡すのが一番建設的な手段です。目的は"想いを伝えること"です。"チョコを渡す"というのは手段の1つでしかありません。言葉で伝えればいいのです。教員として、メッセージだけで十分嬉しいですよ。

 

 というのを、あえてバレンタインデーが終わってから投稿してみます。実際に実行されても面倒ですしね。来年までその想いを温め続ける事ができたなら、ぜひ検討してみてください。

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今週のお題「バレンタインデー」

 

 

使用禁止ボールペンと中学生に大人気のペンケース

学校は、文房具の宝庫です。

 

 今やお店には個性的な文房具が並び、学校とは言うまでもなく生徒(=個性)の集合体です。"流行りの文房具"はありますが、それぞれが自分で選んだ"お気に入り"を使っています。

 個性はガンガン育てたいと思っていますし、文房具は基本的に学校生活に必要なものなので選択に縛りは設けていません。ですが大きすぎるカッター等の心身に危険を及ぼす危険性の高いものは禁止されています。 

 ですが、最近使用を禁止された"ボールペン"があります。pilotの香水付きドクターグリップです。

 

ドクターグリップCL アロマ エンジェルハートコラボデザイン (ボールペン) | 筆記具 | ボールペン | 油性ボールペン | 製品情報 | PILOT

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 もちろん、問題なのは香水チャームです。むしろこのハート型チャームがなければ持ち込みも使用も可能です。本校では、香り付きの制汗剤やリップクリーム等の製品の使用は禁止されています。教室という密閉空間で香りが充満すると勉強どころではありません。迷惑を被る生徒もいますしね。

 正直、このペンを見かけだした当初は香り付きのものだとはわかりませんでした。バレたらやばいと考えたのか、ごく微量の香水を含ませてこっそり楽しむ生徒はいたのでしょう。教員も"ただのハート型のチャーム"としか認識していませんでした。

 ですが、そのような生徒が増えてしまったのでしょう。教室で"香水のような良い香り?"がしていると複数生徒から相談がありました。

 持ち物検査は極力したくないので、まずは週末に全体への口頭指導(=生徒手帳にあるルール確認)です。そして心当たりのある生徒は週末に匂いの元を絶って、週明けから登校すること。

 そして週明け、相談しに来てくれた生徒に確認してみると、まだ匂うとのこと。そして「おそらく原因は"ボールペン"」との追加情報が入りました。詳しい話を聞いてから、放課後の帰りの会で当該ボールペンを持っているか確認したところ、やはり数名が所持していました。もちろん香り付きです。もちろんその場で翌日以降の"香り付きチャーム"の持ち込みを禁止しました。

 職員室で放課後に会議を開き、その後の生徒指導主任及び管理職と相談し、全校集会で"香り付き製品の使用制限"について指導する流れとなりました。

 個人的には、プライベートで楽しむ分には面白い商品だと思います。最終的に臭い匂いを撒き散らすことになったとはいえ、色や香りが4種類あるのもGOOD。個性が光ります。付属の香りではなく、好きな香りを使えるのも素敵です。

 とはいえ何事もマナーやTPOを考えた、適切な使用が求められます。理解して、そのように行動できるようになるまで粘り強い指導が必要ですね。頑張らないといけません。

 

 余談ですが、せっかく教室内での文房具の話題が出たので、流行りの筆箱を3つ紹介します。

 

Zip-it

Zip-it 公式サイト | イスラエル発のジッパーを使ったアイディアバッグ&ポーチブランド ジップイット

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 裏面までジッパーが回り、最終的に一本の紐になります。使いやすさはさておき、このギミックが好きな子どもは多いです。授業中の解体はやめてね。

 

NeoCritz

ネオクリッツ|NeoCritz ネオクリッツ|商品情報|コクヨ ステーショナリー

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  みんな大好きネオクリッツ。おとなも、こどもも、おねーさんも。中学校では持ち込む文房具が多いため、2本持ちも珍しくありません。筆記用具用、ノリやハサミ等の文房具用。

 

TEFFA バッグインバッグ<ペンケース【ブックタイプ】>

鞄の中をスッキリ整理!TEFFA バッグインバッグシリーズ 新発売 - 新製品情報|株式会社リヒトラブ LIHIT LAB.,INC.|人と環境と情報のすてきな関係を提案し続けます

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 結構かさばりますが、これが本当に便利です。自分が今時の中学生なら、これを選んでいると思います。ざっくり何でも入ります。フセンも入れておけます。

 

 一番使用率が高いのは、ネオクリッツでしょうか。学校の机は、小さいのです。スペースを取らないネオクリッツはやはり魅力的です。作業場は広く保ちたいですもんね。