中学校生活における緊急搬送訓練とAED講習
教員は年に2回以上、緊急搬送訓練およびAED使用研修を受けています。
体育教諭以外でも部活動の顧問として運動部を受け持つことがあるため、全員が受けることになっています。先日の訓練でも、私は傷病人として倒れる役をやらせていただきました。熱演しました笑
AEDの使い方は非常に簡単です。
①パカッとパッケージを開く
②音声ガイダンスに従って操作する
これだけです。AEDは誰にでも簡単に使えるように設定されています。初めて開く人にでも問題なく扱えます。ただ、AEDの使用に関して以下の点にだけは注意しなければありません。
AED使用に関する注意点
- 傷病人からギャラリーを引き離す
- 傷病人が身につけている金属製のものをとる
- 使用前に、救急車と助けを呼んでおく
- 胸骨圧迫ができる人を自分の他にもう1人以上おいておく
- 人工呼吸の覚悟をしておく
- 余裕があれば記録を取っておく
- 家族へ連絡する
傷病人からギャラリーを引き離す
AEDで電気を通す時、関電の可能性があります。また胸骨圧迫や心音を聞く際に声援等が邪魔になります。傷病人が女子児童の時は服を脱がす必要があるため、離れてもらわなければなりません。応援や心配をするくらいなら、大人を呼んできてください。
傷病人が身につけている金属製のものをとる
AEDは電気が流れます。金属は電気=熱をよく通します。やけど注意。
使用前に、救急車と助けを呼んでおく
当然ですね。ですが焦っていると当然のことを忘れがちです。自分1人で助けることは不可能なので、119番への連絡や、周りへの協力を仰ぎましょう。
胸骨圧迫ができる人を自分の他にもう1人以上おいておく
1分間に30回の胸骨圧迫は、正直疲れます。肋骨を折る勢いで続けなければならないので、極力複数で交代しながらのほうが結果的に長続きします。また、近くにいれば息を吹き返した時に気付きやすいです。
人工呼吸の覚悟をしておく
やり方を知っているなら、胸骨圧迫の合間に人工呼吸も必要です。ですが人工呼吸は意外と勇気がいるのです。キスがどうこうというレベルではなく、胸骨圧迫後の傷病者は吐瀉物で汚れていることも多いです。また、ベロがでろっと出てきていることもあるそうです。
余裕があれば記録を取っておく
倒れてからAED使用までの時間。どれくらい胸骨圧迫を続けているか。救急車が到着するまでの時間など、できる限り覚えておきましょう。
家族へ連絡する
もちろん家族への連絡は重要です。保険証等を搬送先の病院へ持ってきてもらいます。また、傷病者が複数いる場合は、どの生徒がどの救急車に乗ってどこに向かったのかを正確に把握しておきましょう。
そして、伝える時は冷静に、事実だけを伝えるようにしましょう。
以上、研修でよく聞く内容でした。教員になってからAEDやエピペンの使い方、てんかん対応に詳しくなりました。ですが、一生経験しないまま教員生活を終えたいものです。