終戦記念日に読みたい本
「読書の夏」ということで、カズオイシグロの”忘れられた巨人”を紹介します。
安保法案が話題でもありますし、是非この時期に読んでみてほしい一冊。
内容はファンタジー。
舞台は4世紀イングランド、主人公は物忘れが激しい老夫婦。
舞台を彩るのは”霧”。
家出をした息子を探す旅の中で出会った老騎士や、
鬼にさらわれた少年と、少年を助けた戦士とともに霧を生む竜退治に向かいます。
竜が死に、霧が晴れた世界で主人公が見たものとは?
というお話。
テーマはおそらく、”記憶”と”覚醒”
”戦争”や”核兵器”のアンチテーゼとなっている。
忘れる力というのは非常に大切な力で、忘れることで人は生きていける。
ただ、なかったことにしてはいけないこともある。
”霧”に隠された真実の先で、主人公が悟ったものとは・・・?