みんなの学級新聞

日々の生活

給食で育む子どもの食文化と地産地消の精神について

 すでに昨年給食についての記事は書きましたが、今週のブログテーマが"給食"ということでもう少し掘り下げてみます。

 

 添付の画像は先日ひな祭りの日に出てきた給食です。ひな祭りなので、ちらし寿司と桜餅が出てきました。普段の給食は栄養教諭がバランスのとれたメニューを考えて出してくれていますが、年中行事のときはこのように特殊な給食が振舞われることもあります。

 というのも、最近このような食文化が廃れつつある現状があるのです。両親が共働きで、子どもが部活から帰ると夜遅くまで塾、というような生活を送っていると食が適当になっていきます。

 ひな祭りに雛人形が飾られなくなった→ひな祭りでもカップラーメンというように、どんどん適当になっています。さらにそのような家庭では、そもそもひな祭りが何のための日なのかを知らない場合すらあります。

 ためしにクラスでアンケートを取ってみたところ、ひな祭り=女の子の日という認識はあるものの、本来の"ひな祭り=女の子の厄除けの日"という伝統を知らない子は多いものです。

 そんな中、給食で年中行事に即したメニューが出てくると、それらを思い出す良い機会となるわけです。日本の良き伝統、廃れて欲しくないですからね。

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 ところで、添付の写真にある桜餅と鯖の塩焼きですが、皮を食べない子が比較的多いのです。不味いから、ではなく、そもそも食べるという認識がないようなのです。鯖の皮はわからなくもないですが、桜の持ちの葉っぱは、桜の塩漬けなので美味しく食べることができます。柏餅の葉っぱは食べられないんですけどね。

 このように、給食はただ栄養をバランスよく摂るだけでなく、実学を学ぶ場でもあります。また、地域の食材を使うことで地元の名産を知ったり、郷土愛を育むことにもつながります。核家族化が進み、郷土愛が廃れつつある今、いろいろなものを学ぶことのできる給食の価値が高まっているのです。

 

今週のお題「給食」