みんなの学級新聞

日々の生活

公立中学校の先生にチョコを渡す方法

 単純に考えて、チョコは不要物です。授業や部活動において必要ではないもの、特に食べ物を学校に持ち込んではいけません。当然のように指導対象ですし、没収され、保護者へ連絡後に引き渡されます。校内風紀を守るためには必要な措置です。

 ではどうやって友だちなり彼氏なりに渡すか。答えは簡単、一度帰宅してから、プライベートで会えばいいのです。塾で会えるならそこで渡してもいいのではないでしょうか。

 

 さて、タイトルにある教員にチョコを渡す方法は大きく分けて以下の3つ。

  1. 一度帰宅してから、校門の外で出待ちし、先生に手渡す。
  2. 指導覚悟で持ち込み、没収させる。
  3. 学校に郵送する。

 一番受け取ってもらえる確率が高いのは、もちろん"郵送"です。基本的に荷物は事務室を通り、職員室に運ばれます。なので受け取り拒否をすることが難しいのです。以下で各項目の細かい説明をしていきます。

 

1. 手渡しする。

 成功率は低いです。ほとんどの男性教員はプライベートで生徒と関わることを望んでいません。ただ一緒に歩いているだけで、いつのまにかスマホで写真が撮られ、LINEを通じて拡散される時代です。受け取ってもらえる可能性は低いです。

 そもそも、三者面談などで自宅を訪れる際も、お茶などをいただいても飲まないことが多いです。公平性を欠く、と非難されそうな材料は作らないに越したことはありません。

 

2. 没収させる。

 一時的に必ず成功します。が、保護者に返却されます。さらに不要物を持ち込んだという情報は学年職員、および学校の職員全体へ共有されます。当該生徒が1年生だった場合、以降3年間"見守られ"続けます。やめた方が賢明です。

 さらに、そのような生徒が続発するとなると、生徒も教員も大嫌いな"持ち物チェック"をせざるを得なくなります。クラスや学年全体に迷惑がかかりますので、一番お勧めできないプランです。やめましょう。

 

3. 学校に郵送する。

 上記で説明したように、一番現実的です。受け取らざるを得ません。そして返却する手段は、お金をかけて返送するか家庭訪問して手渡しするかの2択です。正規の手段でほぼ確実に渡せる唯一の方法とも言えます。ただ、食べてもらえるかどうかは保証できません。

 子ども目線で考えると、この手段は面倒くさいです。さらにお金がかかります。14日に届くようにするには曜日指定を行う必要も出てきます。ただ、それらを行ってまで渡したいという強い想いを受け取れることと、郵送の仕方を社会体験できたという教育上の意味では大きな意義があります。

 子どもの成長こそ教員が一番望むものです。最高のプレゼントとも言えます。そう考えると、"郵送"が一番の手段ではないでしょうか。

 

4. 別解

 とはいえ、そもそものバレンタインの意味から考えると、チョコを渡すという方法自体が愚策とも言えます。本家に習い、バレンタインカードなり、メッセージを渡すのが一番建設的な手段です。目的は"想いを伝えること"です。"チョコを渡す"というのは手段の1つでしかありません。言葉で伝えればいいのです。教員として、メッセージだけで十分嬉しいですよ。

 

 というのを、あえてバレンタインデーが終わってから投稿してみます。実際に実行されても面倒ですしね。来年までその想いを温め続ける事ができたなら、ぜひ検討してみてください。

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今週のお題「バレンタインデー」