近くにいる他者のケータイ通話にイライラする理由
休日の朝、静かな喫茶店。
信号待ちをしている時の、横断歩道。
オフィス内。
響き渡る、ケータイ通話者の声。
私は何故か、イライラなのか不安なのか、これらの状況下で心がざわつきます。
今日は朝から喫茶店で勉強をしていました。するとふたつ隣の男性が大きな声で携帯電話で話し始めました。(あまつさえスピーカーモードで!)外国の方なので、通話内容はわかりません。完全なマナー違反です。
こうなったらもう勉強どころではありません。集中は完全に切れてしまいます。iPhoneを取り出し、たまったメールやLINEメッセージを処理しながら、ふと疑問が浮かびました。
何故、他者のケータイ通話にイライラするのだろう。
調べてみました。何故心穏やかではなくなってしまうのか。とあるコーネル大学の学者の記事が、ロイターに載っています。この学者たちは41人の大学生に対し、2つのグループに分けて以下の実験を行いました。
- 向かい合う2人の携帯通話を聞きながらの、点の動きを追う集中力テスト
- 1人の携帯通話を聞きながらの、点の動きを追う集中力テスト
結果はもちろん、会話全体を聞いているグループの方が成績が良く、1人の携帯通話を聞きながらのグループの方が、ミスが多かったのです。
簡単に言うと
- 会話が片方の内容しか聞こえないため、脳が勝手にもう片方を予想し始める。
- 次に話者が何を話そうとしているのか予測しようとしてしまう。
- それは遮断できない。
という理由により、脳が疲弊し、イライラし始めるようです。また、イライラするだけではなく集中力も欠けるとのことです。
また、この学者たちはこのように締めくくっています。
"These results suggest that a driver's attention can be impaired by a passenger's cell phone conversation," according to the study.
同乗者の携帯通話で、運転中のドライバーに支障が出る。
「マナーだから」という理由で禁止されている公共の場での携帯通話ですが、このような理由があったんですね。今までも注意はしてきましたが、これからはより一層の注意を払いたいと思います。
なお、呼び出し音や声の大きさ自体には、一般的にあまりストレスを感じないようです。とはいえ、マナーを守って快適な環境を作っていきたいですね。