教師はサービス業ではありません
生徒や家庭という名の、お客様対応に追われる教師・・・
というイメージは間違っています。今日はそんなお話。
紹介している本でも最終的には教師の仕事はサービス業ではない、と紹介があります。
ただ、あまりにタイトルがキャッチーすぎます。
この本の内容を見ずにタイトルだけチラ見して、
なぜか合点がいってしまう方も多いのではないでしょうか。
もう一度言いますが、教師はサービス業従事者ではありません。
教師は、教育業者です。
ご家庭では教えきれないこと、学問であり社会性なりを教える専門家です。
なので、ご家庭での教育の補助的役割、お手伝いをしているポジションです。
私も民間で働いている時には、教師はサービス業だと考えていました。
ご家庭=クライアントの要望に応えるだけでなく、それを上回る付加価値の提供。
顧客満足度No.1の教師こそ優れた教師だと考えていました。
そしてそれがプロの教師としての職命だと考えていました。
しかし教育基本法や学習指導要領を見てみるとすぐにわかります。違います。
ご家庭は、お客ではなく、パートナーです。
一緒に子どもを教育する、仲間です。
子どもは、教育を受ける権利があります。
親は、子どもに教育を与える義務があります。
教師は、その義務を適切に履行するためのパートナーです。
子どものために、一緒に戦いましょう。
教師はサービス業です - 学校が変わる「苦情対応術」 (中公新書ラクレ)
- 作者: 関根 眞一
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2015/07/09
- メディア: 新書
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